Lesson4-1 片付けの基本を身に着ける

片付け・収納術の基本をマスターしよう

これまでのLessonでは、片付けが出来る人と出来ない人の違い、片付け術や整理術を学ぶメリット、片付けにまつわる様々な思想や法則について解説してきました。ここから先、Lesson4ではいよいよ本格的な片付け術に踏み込んで行きます。

このLessonでは片付けや収納に関する「段取り」を作ることに主眼を置きます。そして次のLessonでは、いよいよ片付けの「テクニック」を解説する予定です。まずは段取りを決め、次に片付けや収納のテクニックを学ぶことで、段階的に実践的な片付けを可能にしていきます。

具体的なやり方にも触れていきますので、Lesson4と5に書かれていることは一つ一つ確実に身に着けていくつもりで学んでくださいね。

STEP1 部屋の理想図を決める

Lesson1でもお話した通り、片付けにはまず「綺麗な部屋」のイメージがなければなりません。最初にイメージも作らずに「綺麗な部屋にしたい」と漠然と考えても、設計図もなしにものを組み立てるようでなかなか上手くいきません。まずはインテリア雑誌を読んだり友人の部屋を参考にしたりして、しっかり片付けられた自分の部屋を想像します。

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そうして組み上げた「自分の理想とする部屋」で日常生活を送る自分の姿を想像しましょう。想像出来ればOK、なんの問題もなく明確なイメージが作られています。とはいえそれはあくまで理想です。最初から細部まで完璧にイメージが出来る人はいませんから、もし細かい部分まで想像出来ずに漠然としたイメージになっても気を落とさないようにしましょう。

ではどこまでできれば及第点か?

これは「人に語れるレベル」と考えて下さい。もしあなたが誰かと一緒に暮らしているのでしたら、実際に歩き回りながら、その部屋のイメージを説明してみてください。

  • この隅に机を置く
  • 棚に置いたものは全て捨てて、床に積んでいる本やCDを納める
  • 床はこのくらいの面積が見えるようにする

イメージは人と話すことでしっかりした輪郭を持つようになりますし、綺麗な部屋は自分を満足させるのみならず、部屋に踏み入れた人を唸らせることもできます。部屋を計画的に片付けるのは想像力を必要とする行為ですので、他人からの意見を参考にすることでイメージのブラッシュアップを図れるようになります。

もし部屋のことを語れる相手がいないのでしたら、将来の結婚相手や大切な友人に語りかけるように、あなたの「綺麗な部屋」のイメージを口に出しながら部屋の中を歩き回るのが良いでしょう。自分のために部屋を片付けられない方も、他人のためと考えると意外と熱が入るものですし、大切な人が暮らしやすい綺麗な部屋を想像するのは楽しいものです。

そのようにしてイメージを作ったら、次はスケジュールを決めましょう。